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2012年4月25日水曜日

モンゴルの高校生が外国語で社会問題に関してディベートするとはどうなるのか!?

今日も先週のイベントの一コマを書こうと思う増田です。




毎年宮田先生がおいでになるこの時期に、3年生はディベート大会を行います。

このディベート大会開催の背景には、宮田先生と本校校長との話の中で「これからは相手を口で任す力が必要になる。」という共通認識があったからだそうです。

ディベートはもちろん日本語で行います!
本校の3年生は文系・理系の2クラスがあり、クラスの代表者が前の席に座り、討論を行いました。
*ただし後ろにはサポーターとして後ろに他の生徒がいます。
ディベートで勝つため、彼らは前日夜遅くまで学校に残り準備をしていたようです。


ディベートのテーマはこちら!

豊かなモンゴルの地下資源を外国に輸出する際に
1.自然保護を最優先すべきでそのためにモンゴルが豊かにならなくても仕方がない。
2.モンゴルが豊かになるなら自然をある程度犠牲にしても仕方がない。

インターネットで調べることはもちろんのこと、両親が鉱山会社で勤務している生徒は生の声をとりいれるなど多くの情報があり、それをもとに白熱したディベート大会が行われました。


用意した資料とともに発表している生徒。



最終弁論のためサポーターも駆け寄って会議。


沈黙する時間もなく、どんどん意見を言う姿を見て、ただただ素晴らしいと感じていました笑
高校生が外国語で社会問題に関してディベートをする。
すばらしいですね!
ディベートを通して、生徒の環境問題への意識が非常に高い印象を感じました。
やはり目の前で環境の変化を感じ取ることができるからでしょうか。
そして何よりこの問題を自分で解決するんだという強い意識に驚きました。
決して他人事ではないんだという思いが伝わってきました。

いやー楽しかった笑
聞いているこちらまで満足できるようなディベート大会でした。

審査員もいましたが、結局勝敗は引き分け。
また来年が楽しみです。



最後に集合写真をとって終了。


まとめ
・高校生が外国語で社会問題に関してディベートする。難しいが、世界を舞台にするなら必要なスキル。
・高校生の環境問題に対する意識が高い。
・問題を自分のこととして持つのが大切。







2012年3月20日火曜日

貿易を体験しよう!ー日本語授業で貿易ゲームー

今日は長い文を書いてしまって申し訳ないと思っている増田です。

12年生(高校3年生)の日本語の授業は週に8コマあるのですが、私はそのうち6コマ担当しています笑
1クラスを半分にし、半分を私が、半分を非常勤の日本人の先生が担当しているので、正確には半分に対してですが。。。
ということで授業たくさんあるので(嘘)、テーマがちょうど貿易ということでしたので、貿易ゲームをしてみました!



貿易ゲームとは、その名の通り疑似貿易をするゲームですね。
教室内でグループを作り、それらを国と仮定し、お金を多く稼いだ国が勝利というゲーム。
お金を稼ぐためには上の写真の右側にあるような図と同じものを作成して、それを換金すればお金がもらえます。
ただしお金や紙、道具はグループによって違います!!
参加者は交渉などを行い、道具を得て、紙を得て、図と同じものを作成しなければならないのですね!
もうね、このゲーム知った瞬間から、面白そう!って思っていつかやりたいって思ってましたよ笑

<概要>
目的:社会を疑似体験する。次の課の導入
対象:12年生(日本語学習歴3年から12年)
人数:生徒23名、教員2名(日本人)
授業時間:2コマ(40分)
準備:定規6、分度器3、コンパス3、鉛筆6、はさみ6、三角定規×(忘れた笑)、不要紙数十枚、、封筒6枚


・今回は6つのグループで行いました。
・そして私は国連役、もう一人の教師と生徒1名は世界銀行役をしました。
国連役は進行を担当、世界銀行役は換金を担当します!



授業はこんな感じでした!!

①下準備<封筒に以下のように分ける。>
最初にも書いたように、お金や紙、道具はグループによって違います!!
ということで今回はこんな感じ。

ライオン→$100、はさみ1、定規2、鉛筆1、コンパス1、紙5
タイガー$60、はさみ2、定規1、鉛筆2、コンパス2、分度器2、紙2、
サイ→$30、はさみ1、定規1、鉛筆1、分度器1、紙3
ゾウ→$30、はさみ1、定規1、鉛筆1、紙5
ラビット→$15、鉛筆1、紙10
ドッグ→$15、はさみ1、定規1

②机の配置
机4つ×6島(各国用)+机2つ(世界銀行用)

③グループ分け
グループの人数も国によって変えました
ライオン→4名
タイガー2名
サイ→3名
ゾウ→6名
ラビット→3名
ドッグ→4名

④説明
実際に教案に書いたことを引用しますね!
国連役「1つのグループが1つの国です。一番多くお金をもらったグループが勝ちです。お金を得るためには、製品表と同じものを作って、世界銀行で売ってください。他のグループと協力してもいいです。国連の私は、けんかなど止めに入ります。

製品表は一番最初の写真の右側にあるものです。ちなみにこんな感じです。

このぐらいの説明でゲームスタート!!(ここまで所要時間10分くらい)

⑤第一ラウンド(30分)
容量の良い生徒さんは、さっそく交渉して紙を手に入れたり、道具を手に入れたりしはじめてましたよ笑
タイガー国
資源をラビット国から買い、黙々と作成していましたよ。




世界銀行
次第に換金する国でいっぱいになってきました!
ちょっとでもサイズに合わなかったら、換金しないので悔しがる生徒多数!

何人か自分のはさみを使う生徒がいたので、没収&罰金徴収$5とかしていました笑

⑤中間報告
一度皆に席についてもらい、今国のお金はどのくらいか確認!焦ってもらいたいという狙い!

⑥ルール変更
実際の社会ではいろいろ、新しい状況が生まれるだろう!!ということで新ルールの追加。

市場価値の変更
→一番換金された○、作成が簡単な□の値段をガクッと下げたり、あまり換金されていない半円形の値段を上げたりしました!需要と供給の関係ですね!

資源の発見
→資源の発見ということで、ラビット国とドッグ国に紙の追加を行いました!

技術支援
→国連からの技術支援ということでドッグ国にはさみ、サイ国にコンパスをあげました!

⑦国内会議
新ルールの追加をしたら、次は国内会議。
これからの戦略をグループ内で話してもらいました!

⑧国際会議
その後、交渉するための時間をつくりました!


⑤~⑧で10分くらいでしたね!
ここまで来ると生徒も要領を得ているので、話がどんどん進む進む!!

ラビット国
資源大国ラビット国は必要な道具を資源と交換したら、あとは一切紙を売らない姿勢をとり、他国からブーイングを受けていました笑


⑨第2ラウンド(15分)
戦略、交渉が終了したら第2ラウンド開始!!

ドッグ国
他の人が交渉、換金にいき、一人もくもくと作っている彼笑



ライオン国
お金を有効に使い、紙と道具を買い、優雅に作成中!

第2ラウンド中、市場価格の変化、世界銀行の貸付($10に対して利子$2。抽選に買った国のみ貸付化)をしました!

ふと人が移動している!?と思ったら労働力と紙を好感した国も出現!!


そんなこんなで第二ラウンド終了!



⑩結果発表
わかりにくい文面にここまで付き合ってくださった方どのチームが勝ったと思いますか?

1位:ラビット
2位:ドッグ
3位:ライオン
4位:タイガー
5位:ゾウ
6位:サイ

どうですか?
最初の振り分けはこんな感じでした。


ライオン→$100、はさみ1、定規2、鉛筆1、コンパス1、紙5、4名
タイガー$60、はさみ2、定規1、鉛筆2、コンパス2、分度器2、紙2、2名
サイ→$30、はさみ1、定規1、鉛筆1、分度器1、紙3、3名
ゾウ→$30、はさみ1、定規1、鉛筆1、紙5、6名
ラビット→$15、鉛筆1、紙10、3名
ドッグ→$15、はさみ1、定規1、4名

一番お金も、資源も、道具もないドッグ国が2位!!頑張りましたねー

⑪FB
この貿易ゲームは現実の社会を疑似体験するという目的があります。
ということで生徒にどの国が現実だとどの国にあたるかを話してもらいました。

一応仮想国ではあるものの現実国を想定して、振り分けたのはお察しの通りです。
今回私が想定した国はこんな感じです。

ライオン→アメリカ(お金もち)
タイガー→日本(技術力)
サイ→韓国(先進国と同じ技術力を少々持つ。)
ゾウ→中国(人口が多い)
ラビット→モンゴル(資源大国)
ドッグ→サハラ以南アフリカ諸国(お金、技術、資源に乏しい)

生徒もだいたい察して、同じように答えることができていました。

最後に「実際の社会にこんな状況があったら、みんなに何ができるかな?」というメッセージを残し、時間が来て終了しました。


ふー長くなりましたが、こんな授業をしました!
こうあたかも私が考えたように書いていますが、実は非常勤の先生のアイディアです笑
ごめんなさい。。。
でも楽しかったです!というか生徒が楽しんでいるようでよかったです!
最後FBが時間の関係で薄くなってしまったのが残念!でもこれは次回の授業でフォローできるので良しとしましょう!!

ただただ座学で需要と供給の形は・・・と習うのも必要ですが、この貿易ゲームを通した体験すると組み合わさったら勉強効率も倍になるのではないだろうか。と信じてやってみましたー!
いやー緊張しました!
ただの遊びになっても仕方ないし、進行がグダグダで意図をつかんでもらえなかったら意味がないし、そういうプレッシャーという意味で緊張しました笑
新モンゴル高校では割と授業の形を(会話授業ということで)自由にさせていただいているから、できたことですね!笑 感謝せねば!
これからもこういう体験+座学というコンビネーションで授業していきたいものですね!

まとめ
・体験+座学
自己マンはいけない。
→まとめを書くときにいつももう一回一番最初から読むのですが、文章が自己マンになっていると感じました。結局のところ、(今のところって意味ですが、)生徒に効果があったのが見えないですね。どんな効果があったか、今後も意識しながら取り組む必要がありますね!




2012年3月16日金曜日

英語勉強のプロに学ぶ勉強法

毎日ブログを書いていれば何か見えてくるのではないかと考えている増田です。
今日は勉強スタイルというか、授業スタイルの変化をもたらした本の読書感想文です。




『世界一わかりやすい 英語の勉強法』 関正生著






『レバレッジ英語勉強法』本田直之著の中にも書いてありましたが、勉強法を学ぶのが近道ですね。
確かに試行錯誤するのは自分の経験として得られることだが、時間がかかりますね。
ということで勉強法を学ぼうと思って読みました。


『世界一わかりやすい英語勉強法』
この本を読んで、改めて英語はスポーツの一種なんじゃないかと気づかされました!!


いざというとき、勝敗を決めるのは基礎体力(単語)であり、練習試合(過去問)をして自分の弱点を知ったり、反復練習を繰り返し、瞬発力を鍛える。(理解しているのと、使えるのと違い。)


まさにスポーツですね!!


さすが予備校教師!!プロですね。先生としてもまねさせていただきたいことがたくさんありました。
関先生すばらしい。このくらい自分も本気で語学をやりたい!というかやらなくてはいけない危機感を感じますね。


<この本から実践してみたいことはこんな感じ>
音読の取り入れ
単語力→文法・リーディング力→リスニング力→ライティング・スピーキング力という順番での勉強。
→モンゴル語皆無な自分にとって、とりあえず単語を知っとけば、コミュニケーションできるという考え←
・少なくても6回の反復練習
→自分の単語勉強に明らかに回数が足りない!!


この本には本当、日本語教師として学ぶことがたくさんありました。
実際授業で音読反復練習を意識して導入し始めました。
1か月すぎたころにふと気づきましたが、口を開く学生が増えてきました
これについてはまたの機会に書くとします。


まとめ
・英語はスポーツ
・音読と反復練習は言語学習に必須!!


『世界一わかりやすい 英語の勉強法』 関正生著












2012年3月13日火曜日

勉強するためには?

今日もちゃっかりブログを書いている増田です。

昨日、今日新モンゴル高校ではテストがありました。
3学期期末考査になります。(新モンゴル高校は4学期制です。)




ちょっと3年生の話をしますね。
モンゴルは現在教育制度の移行期であるものの、現在のところ高校は2年制です。
2年生を卒業し、大学へ進学することができます。
しかし、新モンゴル高校は教育期間を12年にするため、また留学を目的とした学力向上のために3年制をとっています。これはモンゴル国内の文部科学省にも認められています。
実際に新モンゴル高校卒業生の175名ほどが現在日本の大学留学中です。 
詳しい話はまた今度笑

そんな3年生ですが、教科書は全部日本のものを使います!
物理や生物、化学では、先生はモンゴル人、教科書日本のものということです!
どう思いますか?
いやーつらそう笑

生徒のノートを見ると、教科書のコピーをノートに貼り、その横にびっしり翻訳したモンゴル語。
残念ながらその写真をないのですが、見るとびっくりしますよ!
宿題も多く、毎日8時くらいまで生徒が学校で勉強しています。


どうしてこんなに勉強するのでしょうか。
というか
どうしてこんなに耐えられるのか。

というのがここで勤務する前の私の疑問でした。
いやー大変。大変。芯が細い私にとっては疑問疑問。
ただここで勤務するようになって、答が見えてきました。


目標となる形が見えていること。
咲も述べたとおり、新モンゴル高校卒業生の175名ほどが現在日本の大学留学中です。
そんな先輩の後姿を見て、
「先輩も同じようなことをしたから、留学できたんだ。だから自分もやるんだ。」
という考えができているようです。
はっきりイメージしやすいですよね。
こうやってやたぶんだけ成果があるぞって状態だとやれるんですね。

いやー負けてらんない。
教えるからには自分もそれの数倍やらないと!


ちなみに最初の画像は文部科学省による日本留学のイメージロゴらしいです。
参照URL→文部科学省

まとめ
勉強を続けるためには、目標となる形をはっきり見ること!