12年生(高校3年生)の日本語の授業は週に8コマあるのですが、私はそのうち6コマ担当しています笑
1クラスを半分にし、半分を私が、半分を非常勤の日本人の先生が担当しているので、正確には半分に対してですが。。。
ということで授業たくさんあるので(嘘)、テーマがちょうど貿易ということでしたので、貿易ゲームをしてみました!
貿易ゲームとは、その名の通り疑似貿易をするゲームですね。
教室内でグループを作り、それらを国と仮定し、お金を多く稼いだ国が勝利というゲーム。
お金を稼ぐためには上の写真の右側にあるような図と同じものを作成して、それを換金すればお金がもらえます。
ただしお金や紙、道具はグループによって違います!!
参加者は交渉などを行い、道具を得て、紙を得て、図と同じものを作成しなければならないのですね!
もうね、このゲーム知った瞬間から、面白そう!って思っていつかやりたいって思ってましたよ笑
<概要>
目的:社会を疑似体験する。次の課の導入
対象:12年生(日本語学習歴3年から12年)
人数:生徒23名、教員2名(日本人)
授業時間:2コマ(40分)
準備:定規6、分度器3、コンパス3、鉛筆6、はさみ6、三角定規×(忘れた笑)、不要紙数十枚、、封筒6枚
・今回は6つのグループで行いました。
・そして私は国連役、もう一人の教師と生徒1名は世界銀行役をしました。
→国連役は進行を担当、世界銀行役は換金を担当します!
授業はこんな感じでした!!
①下準備<封筒に以下のように分ける。>
最初にも書いたように、お金や紙、道具はグループによって違います!!
ということで今回はこんな感じ。
ライオン→$100、はさみ1、定規2、鉛筆1、コンパス1、紙5
タイガー$60、はさみ2、定規1、鉛筆2、コンパス2、分度器2、紙2、
サイ→$30、はさみ1、定規1、鉛筆1、分度器1、紙3
ゾウ→$30、はさみ1、定規1、鉛筆1、紙5
ラビット→$15、鉛筆1、紙10
ドッグ→$15、はさみ1、定規1
②机の配置
机4つ×6島(各国用)+机2つ(世界銀行用)
③グループ分け
グループの人数も国によって変えました!
ライオン→4名
タイガー2名
サイ→3名
ゾウ→6名
ラビット→3名
ドッグ→4名
④説明
実際に教案に書いたことを引用しますね!
国連役「1つのグループが1つの国です。一番多くお金をもらったグループが勝ちです。お金を得るためには、製品表と同じものを作って、世界銀行で売ってください。他のグループと協力してもいいです。国連の私は、けんかなど止めに入ります。」
製品表は一番最初の写真の右側にあるものです。ちなみにこんな感じです。
このぐらいの説明でゲームスタート!!(ここまで所要時間10分くらい)
⑤第一ラウンド(30分)
容量の良い生徒さんは、さっそく交渉して紙を手に入れたり、道具を手に入れたりしはじめてましたよ笑
タイガー国
資源をラビット国から買い、黙々と作成していましたよ。
世界銀行
次第に換金する国でいっぱいになってきました!
ちょっとでもサイズに合わなかったら、換金しないので悔しがる生徒多数!
何人か自分のはさみを使う生徒がいたので、没収&罰金徴収$5とかしていました笑
⑤中間報告
一度皆に席についてもらい、今国のお金はどのくらいか確認!焦ってもらいたいという狙い!
⑥ルール変更
実際の社会ではいろいろ、新しい状況が生まれるだろう!!ということで新ルールの追加。
・市場価値の変更
→一番換金された○、作成が簡単な□の値段をガクッと下げたり、あまり換金されていない半円形の値段を上げたりしました!需要と供給の関係ですね!
・資源の発見
→資源の発見ということで、ラビット国とドッグ国に紙の追加を行いました!
・技術支援
→国連からの技術支援ということでドッグ国にはさみ、サイ国にコンパスをあげました!
⑦国内会議
新ルールの追加をしたら、次は国内会議。
これからの戦略をグループ内で話してもらいました!
⑧国際会議
その後、交渉するための時間をつくりました!
⑤~⑧で10分くらいでしたね!
ここまで来ると生徒も要領を得ているので、話がどんどん進む進む!!
ラビット国
資源大国ラビット国は必要な道具を資源と交換したら、あとは一切紙を売らない姿勢をとり、他国からブーイングを受けていました笑
戦略、交渉が終了したら第2ラウンド開始!!
ドッグ国
他の人が交渉、換金にいき、一人もくもくと作っている彼笑
ライオン国
お金を有効に使い、紙と道具を買い、優雅に作成中!
第2ラウンド中、市場価格の変化、世界銀行の貸付($10に対して利子$2。抽選に買った国のみ貸付化)をしました!
ふと人が移動している!?と思ったら労働力と紙を好感した国も出現!!
そんなこんなで第二ラウンド終了!
わかりにくい文面にここまで付き合ってくださった方どのチームが勝ったと思いますか?
1位:ラビット
2位:ドッグ
3位:ライオン
4位:タイガー
5位:ゾウ
6位:サイ
どうですか?
最初の振り分けはこんな感じでした。
ライオン→$100、はさみ1、定規2、鉛筆1、コンパス1、紙5、4名
タイガー$60、はさみ2、定規1、鉛筆2、コンパス2、分度器2、紙2、2名
サイ→$30、はさみ1、定規1、鉛筆1、分度器1、紙3、3名
ゾウ→$30、はさみ1、定規1、鉛筆1、紙5、6名
ラビット→$15、鉛筆1、紙10、3名
ドッグ→$15、はさみ1、定規1、4名
一番お金も、資源も、道具もないドッグ国が2位!!頑張りましたねー
⑪FB
この貿易ゲームは現実の社会を疑似体験するという目的があります。
ということで生徒にどの国が現実だとどの国にあたるかを話してもらいました。
一応仮想国ではあるものの現実国を想定して、振り分けたのはお察しの通りです。
今回私が想定した国はこんな感じです。
ライオン→アメリカ(お金もち)
タイガー→日本(技術力)
サイ→韓国(先進国と同じ技術力を少々持つ。)
ゾウ→中国(人口が多い)
ラビット→モンゴル(資源大国)
ドッグ→サハラ以南アフリカ諸国(お金、技術、資源に乏しい)
生徒もだいたい察して、同じように答えることができていました。
最後に「実際の社会にこんな状況があったら、みんなに何ができるかな?」というメッセージを残し、時間が来て終了しました。
ふー長くなりましたが、こんな授業をしました!
こうあたかも私が考えたように書いていますが、実は非常勤の先生のアイディアです笑
ごめんなさい。。。
でも楽しかったです!というか生徒が楽しんでいるようでよかったです!
最後FBが時間の関係で薄くなってしまったのが残念!でもこれは次回の授業でフォローできるので良しとしましょう!!
ただただ座学で需要と供給の形は・・・と習うのも必要ですが、この貿易ゲームを通した体験すると組み合わさったら勉強効率も倍になるのではないだろうか。と信じてやってみましたー!
いやー緊張しました!
ただの遊びになっても仕方ないし、進行がグダグダで意図をつかんでもらえなかったら意味がないし、そういうプレッシャーという意味で緊張しました笑
新モンゴル高校では割と授業の形を(会話授業ということで)自由にさせていただいているから、できたことですね!笑 感謝せねば!
これからもこういう体験+座学というコンビネーションで授業していきたいものですね!
まとめ
・体験+座学
・自己マンはいけない。
→まとめを書くときにいつももう一回一番最初から読むのですが、文章が自己マンになっていると感じました。結局のところ、(今のところって意味ですが、)生徒に効果があったのが見えないですね。どんな効果があったか、今後も意識しながら取り組む必要がありますね!
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